オンラインでの若手育成ってほんと難しいですよね。
若手のOJTを通じて、日々、上司や先輩から受けた指導を思い返しながら指導しています。
と感じたので、お仕事TIPSとして綴っていこうと思います。
重要情報の誤字脱字への対策
若手から提出されたアウトプットに、重要な情報に誤りや欠けがある、製品名や金額、公開日などに誤字がある・・・ええ〜〜、っとがっくりしますね。
ダメ出しするのが心苦しいのと、伝え方が悪かったのか、という気持ちの両方のダブルです。
しかしながら「校正」を「複数名」で行う、というのは理にかなってはいます。
ただ「自分でも見直し」をしてから提出をするクセをつけてほしい、と思うのですよね。。。
見直しとは、漫然と読み直すことではありません。
完成原稿と、ネタ元や修正指示を、全てプリントアウトして左右で突き合わせる のです。これでほぼ解決します。
それは、上司がチェックを楽したい、ということではありません。
若手本人のためなのです。
仕事の褒美は次の仕事。基礎ができないヤツにチャンスは来ない
チャンスが来ないとはいうのはなぜか。どういう意味なのか。
若手の仕事は、算数の九九に近い
簡単な仕事ができると、少し難易度を上げた仕事を渡して・・・というステップアップの繰り返しになっています。
それが、仕事の褒美は仕事、ということの意味です。
まずは九九的な簡単な仕事から渡しているのですが、九九ができない人に数学はやらせられませんし、受験というゲートがある高校には上がれません。
つまり、ずっと簡単な仕事しか渡されず、昇格することも難しいかもしれない、という意味です。
突如、エヴァンゲリオンのシンジくんのように何の実績もなくエヴァのパイロットに選ばれることはないのです(古くてすみません)。
チャンスを誰に渡すかは先輩や上司の判断次第。
チャンスが来づらいこともほぼ確定です。
それは仕事の振り分けを先輩や上司が担っているからです。
仕事は上司や先輩から降りてきます。
そして、「組織として成果が高い仕事」は、注目度も高く、凡ミスをすると目立ちまくるため、ほぼ100%、先輩や上司が指導が発生。
ズバリ、「指導が面倒な人」に、成果の高い仕事は渡しません。
若手に対し平等にチャンスを与えることはないのです。
プリントアウトして突き合わせ&手打ち禁止で精度アップ
冒頭の通り、
完成原稿と、ネタ元や修正指示を、全てプリントアウトして左右で突き合わせる
でほぼ解決です。
目で見るだけでなく、完成原稿に、線を引く、丸やチェックマークをつけるなどしながら、チェックしていくのです。
更に、念を入れるのであれば、
資料の作成時は、億劫がらずに、手入力せず、コピー&ペーストをします。
この二重の対策でケアレスミスを防ぐことが可能です。
紙と液晶ディスプレイ 校正作業は紙に軍配!
今回、ブログに書くにあたり、個人の感覚では裏付けが甘いと感じたため、論文を検索した。
プロの校正者と一般人との比較もあるが、やはり紙上での校正が、有意であると結論づけられていた。
紙vs液晶ディスプレイ:メディアの違いが校正作業に与える影響~マニュアル作成における事例~(情報処理学会)
紙上での校正作業と液晶ディスプレイ上での校正作業について,効率と精度の面から検証を実施。
紙上でのパフォーマンスが効率,精度とも液晶ディスプレイ上での作業を上回っていた。
次の日に見る、ディスプレイを変えてみる、フォントを変えてみる、などさまざまな手段がありますが、統計的に有意な結果が出ている、プリントアウトが一番効果があると言えます。
まずは、基本を大切にしていくことをオススメします。